文字を意味をもつ記号として扱うことの難しさ.「量記号」「単位記号」「元素記号」など,アルファベットを意味を背負った記号として扱っているし,「何故,この暗記すらしてもらえないのだろう?」と教師が悲しい思いをすることもある.しかし,歴史を鑑みるとそんなに易しいものでは無いのではなかろうか?戦争時の隊の旗,貴族の紋章,錬金術の元素記号,ドルトンが考えた原子記号,文字を使ったロゴは近現代から…**とにかく文字を文字以外の目的に用いることに抵抗・困難があった?**数学の変数を現在のアルファベットで表すようになったのはデカルトの方法序説あたりから? ドルトン以後の化学界で元素記号がすんなり受け入れられたのは,科学者という学習能力が高い集団だったから?すべての人にその能力は保証されているでしょうか?

シニフィエとシニフィアンの関係の文字版?


**人類は「負の数」を受け入れる事に相当な年月を必要としました.**無意識に相当の葛藤があるはずです.摂氏温度を提唱したセルシウスさんは,当初は水の沸点を0℃,融点を100℃としました.気温測定において負数を避けるためです.華氏を提唱したファーレンハイトさんも,気温測定で不数を避けるために「冬の最低気温」を0°Fとしました.歴史的な数学者オイラーですら,「方程式が返す負の数の解」を無視した!金融取引においても複式簿記によって「負数」を回避してきた!


日本で育った人であれば,『浦島太郎』『カチカチ山』『桃太郎』のあらすじは知っているでしょう.しかし,「語ってください」と言われてもスラスラと語ることができない人の方が多いのではないでしょうか?**「知っていれば良い知識」と「スラスラと出力できなければいけない知識」という両方があります.**おそらく教える側がその重みづけを意識していません.「教えることが学びになる」というのは,スラスラ語れることを目指しているのではないかと思われます.

この感覚は文字化できませんが,自分で昔話や般若心経を暗唱しようと思えば容易に経験できるはずです.


全てをスモールステップで習得するには人生は短すぎます.学習者のアブダクション推論の能力を信じてジャンプしてもらいたいです.

やってみせて,ノリを掴んでもらって,学生がやろうとして実際に躓躓いた部分をスモールステップで探るのが程よいのでは無いかと思います.


文字,言葉,声,音,図,グラフ.それぞれに信号・騒音・暗騒音がある.それを意識して,情報をクリアに伝えたい.