ディスレクシアについて学び，デザイナーの工夫を理解しながら，気づいたことを実行に移します．（Keywords: ユーザーインターフェース，認知負荷）

• UDフォントを使用します（読み易さを最大限に保証する）．
• フォントサイズは本文が10pt，最小でも6ptとします（これはA4印刷物の標準）．空間に余裕があるならば 11pt，12ptを試してみますが，同時に行間の調整も行います．
• 行間はフォントサイズの1.5倍程度．フォントサイズを変更する場合には行間隔も調整します．
• 視力が弱い学生のために拡大印刷が必要な場合には，フォントデザイン・フォントサイズ・行間サイズ・用紙サイズに関して，当該学生と相談して調整します．（「1.5倍コピー」よりも上の読み易さを追求しませんか？）
• ハッチやドットを使用し，新聞のような白黒2値印刷を目指します．グレー・中間色を使わざるをえない場合には印刷結果を慎重に確認します．
• 「いつもの形式」に揃えることで判別性を高め，安心感を提供します．
• 教科書の対応ページ，参考図書を添えることで復習を促します．（世界中の情報がつながっていることを示します）
• 左揃え、タブ位置に注意を払います．
• 行間，表の間隔，数式の間隔など，空白を制御しますします．（ゲシュタルト心理学）
• 適切なスペースを入れます（視認性，特に数式の項の塊を見つけやすくする為）

$$ \begin{aligned} a &= \frac{1}{2} \sqrt{3} \\[6pt] a &=\frac{1}{\ 2\ } \sqrt{3\,} \end{aligned} $$

\\begin{aligned}
a &= \\frac{1}{2} \\sqrt{3}  \\\\[6pt]
a &=\\frac{1}{\\ 2\\ } \\sqrt{3\\,} 
\\end{aligned}

$$ \begin{aligned} a &=1 \times 10^6 \mathrm{m} \\[6pt] a &=1 \!\times\! 10^6 \,\mathrm{m} \end{aligned} $$

\\begin{aligned}
a &=1 \\times 10^6 \\mathrm{m} \\\\[6pt]
a &=1 \\!\\times\\! 10^6 \\,\\mathrm{m}
\\end{aligned}

$$ \begin{aligned} a &=123.4 \\ b &=5.6 \\[6pt] a &= 123.4 \\ b &= \phantom{00}5.6 \end{aligned} $$

\\begin{aligned}
a &=123.4 \\\\
b &=5.6 \\\\[6pt]
a &= 123.4 \\\\
b &= \\phantom{00}5.6
\\end{aligned}

$$ \begin{aligned} 9.0\mathrm{m/s} &= \frac{27\mathrm{m} - 0\mathrm{m}}{t - 2.0\mathrm{s}} \\[6pt] % % 9.0\mathrm{m/s} &= \begin{array}{ccc} 27\,\mathrm{m} \hspace{-2pt} & \hspace{-5pt} - \hspace{-5pt} & 0\,\mathrm{m}\\ \hline % t \hspace{-2pt} & \hspace{-5pt} -\hspace{-5pt} & 2.0\,\mathrm{s} \end{array} \end{aligned} $$